2016年4月24日日曜日

のこぎり3話 Ⅲ( Stories about saw  Chapter3)

柄のついた金鋸を作って手にしながら、同じような鋸があることを思い出した。物置の道具箱を開けて、探していた鋸を見つけた。錆びて埃だらけになっていた。この鋸は私がまだ小学生の頃に、父親が「この鋸はオモチャじゃなくて本物だから・・・。」と言って私にくれたものだ。(ひょっとしたら母親が言ったことかもしれない)

今では考えられないが、昔はノコギリ屋さんがあったのだ。ノコギリを売ったり鋸の刃を研いで生計を立てていたのだ。(ノコギリの刃を研ぐことを「目立てをする」と表現していたね。)そのノコギリ屋さんで買ったものだ。それからもう50年以上このノコギリは使いもしないのに捨てることなく道具箱に眠っていたのだ。

私は隣のUさんに「柄だけでも使って何か他の物を作ることが出来ないか?」と相談すると「目立てをして使えるようにしたらいいよ。」とあっさりと言われた。「目立てをする」というのはかなり専門的な仕事だというイメージがあるので、恐る恐る聞いてみると「できるよ~!!」と簡単に言われてしまった。お願いして「目立て」の仕方を教えてもらいながらこのノコギリをリリフレッシュすることにした。
Uさんのアドバイスで「目立て」をし、紙やすりで錆び取り・・・・・下の写真のようになった。さっそく近くの木を切ってみたが・・・・よく切れる!!!!!

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