矢印の所で接いである |
元気よく育っていた苗が急に元気をなくし、だんだんに弱っていく。困ったな~と思って水をあげたり、消毒をしてみたり、肥料を与えてみたり・・・・色々な事をしてもどんどん萎れてきてしまう。連作障害の苗はそんな症状を見せる。連作障害とは同じ植物を同じ場所で作っていると、途中まで育っていても枯れてしまうことだ。私の借りている畑でも、ナスが元気に育ってきていると思って喜んでいたのに、だんだん元気をなくし、朝晩の日射しの弱い時は元気でも、日中は葉を下に向けて枯れているような状態になってしまった。
仕方なく、苗屋さんへ行って、新しいナスの苗を購入してきた。それが「接ぎ木苗」だ。(「せつぎ」でなく「つぎき」と読む)連作障害を起こさない植物に、ナスを接ぎ木して、連作をふせぐ・・・・それが「接ぎ木苗」だ。(これに対して普通の苗は「自根苗」とか「実生苗」と呼ばれている)勿論、2本の植物が必要だし、接ぐための労力や用具が必要だから、接ぎ木苗の方が断然値段が高い。写真では矢印の部分で、ナスが接いである。
「接ぎ木」って人間で言ったら、上半身は人間だけど下半身は馬にしよう。2つの動物の良い部分を組み合わせてよりよい物にするって感じなのかな?
時々このブログに登場してもらっている愉快なおじいさんが、今日も私の借りている畑に顔を出してくれてので「ナスが枯れてしまい、接ぎ木苗を購入して植え直した。」と話したところ・・・・。
「あれ、そんなことせんでもな、ここらじゃナスの実が取れる頃になったら他の畑に行って『今年はナスが連作障害で枯れちゃったわ』って言ってごらんよ。まぁ袋いっぱいのナスを貰えるよ。」
「キュウリだってな、今年はキュウリを植えたが、カラスに食べられた・・・・・って言やぁたんと貰えるさ~。作る必要なんてねぇ。俺は長年その作戦だわ。」と大笑いしながら話してくれた。私はこのおじいさんの戯れ話が大好きだ!!!!
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