2013年6月23日日曜日

桃太郎 (Trademark of Momotaro) 

桃の形はこうではない!!
この時期になると、スーパーマーケットに桃が並ぶ。(まだとても値段が高くて手が出ないが・・)桃を見ると思い出すことがある。今から5年ほど前のことであるが、その事について少し書いてみたい。

桃というと昔話の「桃太郎」を連想するが、桃太郎はただ単に昔話の中の一つだというのではなく、昔話の王様なのではないだろうか。試しに我が家の前を登校する(下校途中の子どもにも・・・)子どもたちに「むかしむかし・・・・・・の続きを言ってみて。」と問うてみた。「むかしむかし、ある所にお爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは山に芝刈りにお婆さんは・・・・・」と私が問いかけた子供は、全員「桃太郎」を話し始めた。やはり「桃太郎」は断然、昔話のチャンピオンなのである。
しかし、その昔話の絵本が影響しているのだろうか、果物の「桃」の形を、桃太郎のはちまきに描かれた形(上の絵のような形)、つまりハート形をひっくり返した形だと勘違いしている子ども(大人も)が多い。スーパーに行った時に確認して欲しい、桃の形はハート形ではなく、両先端が凹んでいるのである。

 
桃は両先端が凹んでいる
 昔、その事、つまり桃太郎のはちまきの桃の形と本物の桃の形が違うことを、A君と夏休みに研究したことがあった。A君は、図書館で何冊もの絵本の絵を確認し、先の尖った桃の形を桃太郎ははちまきにしていることを確認したり、静岡市の農家を訪ねて先の尖った桃について調べたり、浜松のフルーツパークに行ったり、桃太郎伝説の岡山県庁の観光課に電話をしたりして、桃太郎の頭の絵と本物の桃との違いを調べた。

 桃太郎の絵本にかかれたくだものは桃ではなく他の果物なのか、それとも昔の桃の形は先がとがっていたのか・・・・・。

桃太郎のはちまきの
元となった「天津水蜜桃」

                                                                                        答えは桃太郎の故郷岡山県の「農業センター」で見つけることができた。桃太郎のはちまきに描かれている桃は「天津水蜜桃」という品種の桃でなのである。「天津水蜜桃」は現在栽培はされていない。昔は多くの農家で栽培されていた時代もあったらしい。「天津水蜜桃」は果物として生で食べるだけではなく、調理しても食べられたらしい。今日本では、つくば市の「果樹研究所」で。研究用に栽培されているだけらしい。左の写真は「天津水蜜桃」で、A君が「果樹研究所」から送ってもらった物だ。

確かに先が尖っている。


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