2013年6月7日金曜日

雄花と雌花 (Male and female flowers)


キュウリの雌花 ちょうどミツバチが来ていた
借りている畑でたくさんの花が咲き始めた。普通に雄しべと雌しべのある花だけでなく、雄花と雌花が別に咲く物も多い。今畑にある植物の中では、カボチャ、キュウリ、スイカ、ズッキーニ、白ウリ、ゴーヤがその仲間だ。

雌花には、花の根元の部分に赤ちゃんの実ができている。上の写真でも、黄色い花の下にキュウリの小さな実を見ることができる。スイカなら小さなスイカが花の根元の部分に付いている。スイカなどはよく目を凝らしてみてみると、スイカの縞模様も見ることができる。だから、雄花と雌花の見分け方はそんなに難しいことはない。

私は「雄しべと雌しべ」という呼び方をするが、畑のおじいさんは雌花のことを「成り花」と呼ぶ。おそらく「実がなる花」という意味だと思われる。私は咲いている花に何もしないでほったらかしであるが、畑のおじいさんは、雌花に雄花の花粉を付けてあげたりしていることがある。その様子を見ていると「成り花」という言葉が実感として伝わってくる。
スイカの雌花 根元にスイカの縞模様が見える
ところで、花の中に雄しべと雌しべがある植物、雄花と雌花がある植物、さらに雄木と雌木が別の植物(イチョウやキウイフルーツなど)など植物は花の咲き方が様々であるがなぜだろう ?普通に雄しべと雌しべがある植物は、受粉がしやすく、種を簡単にたくさんつくることができる。これに対して雄花・雌花あるいは雄木・雌木が別の植物は受粉が難しく、種をたくさん作ることが難しい。でも違う個体の遺伝子を受け継ぎ新しい個体を作ると、急激な変化が起きた時などに(環境が急に変わった時など)変化に対応することができる個体がその中にあるかもしれないから、種として生き残ることが容易だ・・・と言うこともできる。それぞれの植物の戦略だ。生き物って本当に上手にできている。

0 件のコメント:

コメントを投稿