10 16
10月16日、午後10時43分、私の母が亡くなってしまった。91歳を迎えようとしていた。高齢だし心臓肥大や不整脈、腎機能の衰えなど多くの病気をかかえていた母、だからそれなりに覚悟はできていて、悲しさはあまりない・・・・・と言ってもいい・・・・・が悲しさはと寂しさは違うらしい。時々・・・・そこにいない寂しさを感じることがある。
130→70
3年位前から、足が衰えることが無いように朝の散歩を私とするようになった。最初は、家の前から最初の角まで歩数が130歩もかかって歩いていたのに、最近は70歩位で歩けるようになった。歩幅が大きくなったのだ。散歩の途中、だいぶ訳が分からないような受け答えがあったりするのだが、突然立ち止まり「長生きしてゴメンね。」と私に言うのだった。どこかのドラマみたいに「何言ってんだ、親子だろ!!」と言えずに、下を向いてしまっていた私でした。
130 90
救急車で病院に運ばれたのは月曜日のこと。病室のベットのモニターの数字が「130 90」と表示していて、バカな私は「血圧が安定しているな。」などと判断をしていた。やがてその数字は心拍数と呼吸数であることを知り、またドクターからかなり容態が切迫していることも告げられた。毎分130回心臓が収縮し、機能していない肺が少しでも多くの酸素を取り込もうと90回も呼吸を続けた母は、入院から2日もしないうちに亡くなってしまった。それでも最後の脈を取って下さったM医師は「珍しいほど安らかな最期でした。」と言ってくれた。
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