今までお寺から送ってくる「寺報」というものに目を通すことがなかったのだが、「年回表」というものが載っていて、今年一年の行事が掲載されているので読んでみた。巻頭に住職の「新年のあいさつ」があったので紹介して、新年のブログとしたい。
「ある経典にこんな話が載っている。インドにAさんという目の不自由な人がいました。ある日AさんがBさんと尋ねます。帰ろうとすると外は真っ暗になっています。あわてて帰ろうとするAさんにBさんは「夜道は危ないから。」と提灯を持たそうとします。するとAさんは「悪い冗談はやめてくれ。目の不自由な私に提灯が必要なわけがない。」と怒り出します。するとBさんは「でも、あなたが要らなくても、相手の人がぶつかってくると危ない、だから持っていきなさい。」というBさんの言葉に納得して、提灯を持って帰ったという話です。」
「この世の中には自分にとって不要な物でも相手には必要な物があります。品物だけでなく笑顔もそうです。自分が病気で寝ていたら笑顔になる心理状態ではありません、でも自分を見舞ってくれる友人には笑顔でいることは必要だったりします。病人が笑顔だったら、周りの人が救われます。また笑顔の努力が自分の心を引き立ててくれることもあるかもしれません・・・・。」
そんな新年の挨拶でした。相手の気持ちになって考える、笑顔を忘れない一年にしたい。
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