2019年7月19日金曜日

お線香を半分に折る ( Why do you do that ? )

今更聞けないよな!!ってこと・・・・あるよね。年を重ねると特にそういう傾向になるように思う。

初盆で我が家に「初盆供養」のために訪れてくれた人の中に、お線香を供える時、お線香を半分に折って供えてくれた人がいた。不思議な気持ちでその様子を眺めていたのだが、常識をわきまえていて、しかも博識の人の行いなので余計に気になっていた。
今年は初盆の年なので、お寺の御住職も我が家に来てお経をあげていってくれたのだが、その御住職も、お線香を半分に折って線香立てにお線香を立てた後、お経をあげてくれた。
なぜ半分に折るのですか??なんて御住職さんに聞くこともできないし・・・・・そこで漫才コンビの「ナイツ」風に言うと「ヤホーで調べてみました。」

私が理解した程度に要約してみると・・・。

今のようなお線香が登場したのは江戸時代のことで、法要の時には、読経中ずっとお焼香のお香を焚いていたのだそうだ。お焼香は多めに焚かなければすぐに消えてしまうため、開発されたのが香料を粉末にして細長い棒状に固めた今の形のお線香で、出来た当初は、お供えする時にはそれまでのお焼香に倣い、横に寝かせて供えるていたのだそうだ。大きい香炉なら、半径も大きいので折らなくても済むが、家庭用仏壇の香炉は小さいため、折って寝かせて供えたのだそうだ。だから半分に折って香炉に(香炉が家庭用の小さい場合などは)寝かせて供えるのが本来のやり方なのだそうだ。

ではなぜ立てるようになったのかということについては、江戸時代の遊郭で、遊女たちが火を付けた線香を香炉に立て、時計代わりに使っていたからだという説もあるそうだ。当時の遊女たちの中には、線香を途中で折って遊ぶ時間を短縮するという者もいたようだ。

また家庭用の線香立ては直径が小さいためにお線香が長いままだと、お線香立ての外に灰が落ちてしまうから半分の折るという考え方もあるようだ。

<付記>試しに半分に折って寝かせる方法を試してみた。お線香を立てると灰に埋まった部分が灰の中に燃えずに残って、何日かおきに線香立ての灰の掃除をしなくてはならないのだが、半分に折って寝かせて供える方法は全てが燃えるのでお線香の燃え残りがない。ということは、私のようなズボラな人間には相応しいのかもしれない。だから昔のズボラな人間が寝かせて供える方法を編み出したのかもしれない・・・・などと罰当たりなことを考えた。


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