今朝の新聞朝刊に「書評」のコーナーがあり、読んでいると・・・。「無の科学」(ジェレミー・ウェッブ著)の書評を須藤 靖と言う方が書いていて「米国の医師ビーンは、32歳から親指の爪に印を付けて研究し、1980年に『爪の成長・・35年間におよぶ研究』と言う論文を発表。自分の爪は一日で平均0.123ミリ伸びると結論した。成長を遅くする要因は細菌感染と加齢のみ。61歳には0.095ミリまで遅くなったのだという。独創的な研究のネタはどこにでもころがっているようだ。」という文章に行き当たった。
実は私は中学校の2年生の時に同じ実験をしていた。ところが・・・・・・、私の場合の「研究の動機」は誠に不純で、その時の受け持ちのS先生が「予定帳」の余白に毎日日記を書くことを宿題としていたのだった。(S先生は真面目な先生で私たちの気持ちやクラスのことなどを少しでも知ろうとしてこの課題を出してくれたのだし、毎日目を通してくださっていた。)しかし、毎日の日記は書くことがなく・・・。そこで、私は爪に印を付け毎日「今日は××まで伸びた。」「もうすぐ真ん中辺りまできそうだ。」などと書いて日記を提出していたのだった。この「爪日記大作戦」はとても上手くいっていたのだが、友達に「俺は予定帳の日記は爪の成長を適当に書いているよ。」と友達に話したのがいけなくて、その友達も同じ事を始め、またその友達から話を聞いた子も同じ事を始めたのでS先生から、中止の命令が出てしまったのだった。
しかしビーン博士は研究を続け、論文を書き結論を見つけた。私とは大違いだ(当たり前だ!!!!)
そうなんだよね。関係の中で失われてしまう。悲しいけれど、ほとんど過去ってそのようです。
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