2018年7月8日日曜日

50年に一度の大雨 ( Once in fifty years )

西日本、特に広島や岡山、島根京都などに豪雨によって大きな被害が出ている。映像で見る限り本当に大きな被害が出ているようだ。
 
ところで最近「50年に一度の大雨」という言葉を耳にすることが増えた。50年に一度というと、大きな被害がいつ出てもおかしくない大雨を予想することになるのだが、そういうような大雨は最近になって増えているのだろうか?
 
以前に指摘したように、天気予報の世界では「空振り三振はいいが見逃し三振はいけない!!」という風土があり、予報を信じた人が、雨予想を信じて傘を用意しても、実際に晴れたら「あ晴れた、儲け!!!」位で済むが、晴れ予想を信じて雨だと「傘がない!!!予報が外れた!!」と大きな問題になってしまう・・・・・そこで迷ったら雨予想をしておいた方が安全(空振り三振)だ・・・・と言うことのようだ。さて今回の「50年に一度の・・・・」とか「未だかつて経験したことないような」と言う様な表現はどう考えたらいいのだろう??気象庁のホームページなどをネット検索してみた。
 
「50年に一度の大雨」という言葉が広く流れるようになったのは、2013年に特別警報が運用開始されるにあたり、その発表基準を気象庁が算出して以降なのだそうだ。ここ数年で出回るようになった言葉なので、「50年に一度の大雨が増えた」と感じてしまうのだ。
 
50年に一度というのは「その地域で」という意味で、全国で観測点や基準点が多ければ多いほど、どこかで「50年に一度の大雨」は降りやすくなるというわけだ。気象庁は、全国を5km四方に区切った地域ごとに、「50年に一度の大雨」の基準を算出しているのだそうで、その数全国で約14000箇所。それだけの数があれば、基準を超えることも珍しくなくなる。だから各メディア等で「50年に一度の・・・」というような情報が流れる回数が増えることになる。
 
だからと言って、「またかよ!!」と言って情報を聞き流すのも危険で、短時間の豪雨(ゲリラ豪雨)は、年々少しずつ増えているという観測結果があるのだそうだ。「50年に一度の大雨」を「またか」と感じることなく、その地域が大変な状況になっていると想像でき、近隣の情報である場合は、危険な状況が迫っていると認識できることが大切になってくる。と・・・・・最後は何か気象庁の予報官の模範解答みたいになってしまった。

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