私がいつも行く図書館は、いく度に違う展示がある。いつか紹介したように「今まで一度も貸し出されたことがない本」が展示されていたり、ちょっとびっくりしたのは「青い本」という企画があって、そのコーナーは青い表紙の本ばかり並んでいたことがあったりした。
また作家が亡くなられると、その作家の本が特別な場所に(目立つ場所)まとまって展示される。今回亡くなられたドナルドキーン氏の著作がたくさん並んでいたので「石川啄木」という本を借りて読んでみたのだが・・・・・。
本の途中に「石川啄木」が亡くなった場面に「逆さ屏風」という言葉があり、私はその言葉を聞いたこともなく、意味も分からなかったので調べてみた。(皆さんはご存知でしょうか?)
死後の世界が現世とは逆の世界という意味から、死者の枕元に屏風を逆さにしておくこと、なのだそうだ。逆さ事などと呼び、葬儀の際は日常生活と逆のことを行う行為の一種なのだそうだ。
逆さ屏風以外の逆さ事としては、経帷子を左前で着せたり、着物の帯を立て結びにする。 足袋を左右逆にはかせる。湯灌(故人を洗い清める行為)のお湯に関しても、一般的にお湯を冷ます場合は熱いお湯に水を足すが、湯灌のお湯は水にお湯を足して適温にする。などがあるらしい。
さらに調べていくと、「逆さ屏風」というのは、 屏風を逆さにしてしまうほど、気持ちが動転しています、だから失礼や、無礼はお許しくださいと、表現しているという考え方もあるらしい。
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