干し柿が大好きな私だが、私の子どもたちは全く食べることが出来ない。干し柿の柔らかい食感がダメなのだそうだ。御存知のように干し柿は「渋柿」の渋をいろいろな方法で抜いて食用にする。多くの場合は干して渋を抜くから「干し柿」の名前になったのだろう・・・と思う。
隣のお宅の渋柿の実が熟して来て、他人の家の柿ながら「美味しそう」などと思っていたら、どこから見ているのか最近は鳥が集まって食べていく。鳥ながらあっぱれ、「美味しい時」を知っているのか??とも考えたが、視点を柿の木の方に移してみるとこんな風にも考えられる。
柿の木は動くことが出来ないから、種を遠くに運ぶのに「鳥」等の動物に食べてもらい糞をあちこちに蒔いて貰う方法しかない。しかしあまり早い段階で鳥に食べられてしまうと種が十分に熟してないから発芽しにくい。そこで、暫くは柿を渋い状態にして鳥にも人間にも食べられないようにしておき、時間が経って十分に種が熟した状態になると渋を抜いて(タンニンがなくなるらしい)甘い味にして、鳥や動物に食べて貰う。植物でも動物でも「種の保存」のためのたくらみは本当にすごい。
といっても、こんなに美味しいたくらみなら大歓迎だ。
隣の柿の木・・・・・・もったいないなぁぁぁぁ。
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