2014年2月10日月曜日

シジミの味噌汁 ( Colour of the shell )

今日の夕飯でシジミの味噌汁を食べた。シジミを見るとS君の顔を思い出す。小学生時代のS君はとても面白い男の子で、家のガレージの両脇いっぱいに水槽があり「北海道にしか住んでいないザリガニ」やら「オレンジ色のザリガニ」やら「食用蛙のオタマジャクシ」やらを飼っていて、挙げ句の果てには机の上に小瓶があるので「これは何??」と聞くと「その中でヒルを飼っています。」と返事を返してきた。

そのS君が「川にすんでいる貝は、シジミもジャンボタニシもカラスガイも全部茶色か黒なんだけど、海に住んでいる貝の色は様々だから、それはなぜなのかを研究したい。」と私に相談してきてくれたのだった。私は「なぜかと言う答えは夏休みだけでは出ないかもしれないし、小学生には難しい。」「世界の国々の川に住んでいる貝も同じように茶色か黒に限られているのかを調べたらどうだろう?」と提案すると、「面白そうだから、やってみたい。」と言ってくれて夏休みに二人で調べたことがあった。
方法は世界の国々にある日本人学校にメールをして返事をいただくという方法だ。びっくりしたのはメールした翌日には地球の反対側のにある国、ペルーの日本人学校の先生からメールが届いたことだ。アラブ首長国連邦からは「S君、信じてもらえないかもしれませんが、この国には川や湖がないのです。砂漠の国ですから・・・・。」という返事もあった。また、わざわざ調べてくれて「やはり日本と同じように茶色と黒でした。でもこの国の人たちは貝を食べる習慣がないから誰もS君のような疑問を持つ人はいません。」といった返事をたくさんいただいた。返事をくださるのは各日本人学校の教員なので、「頑張って!!」とか「研究者に進むといいよ。」とか答えだけでなく励ましの言葉も添えてくださったのだった。

今年もS君から年賀状をいただいた。大学院に進んで研究者への道を歩む。と言うことだった。S君、立派な研究者になってくださいね。

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