
そのS君が「川にすんでいる貝は、シジミもジャンボタニシもカラスガイも全部茶色か黒なんだけど、海に住んでいる貝の色は様々だから、それはなぜなのかを研究したい。」と私に相談してきてくれたのだった。私は「なぜかと言う答えは夏休みだけでは出ないかもしれないし、小学生には難しい。」「世界の国々の川に住んでいる貝も同じように茶色か黒に限られているのかを調べたらどうだろう?」と提案すると、「面白そうだから、やってみたい。」と言ってくれて夏休みに二人で調べたことがあった。
方法は世界の国々にある日本人学校にメールをして返事をいただくという方法だ。びっくりしたのはメールした翌日には地球の反対側のにある国、ペルーの日本人学校の先生からメールが届いたことだ。アラブ首長国連邦からは「S君、信じてもらえないかもしれませんが、この国には川や湖がないのです。砂漠の国ですから・・・・。」という返事もあった。また、わざわざ調べてくれて「やはり日本と同じように茶色と黒でした。でもこの国の人たちは貝を食べる習慣がないから誰もS君のような疑問を持つ人はいません。」といった返事をたくさんいただいた。返事をくださるのは各日本人学校の教員なので、「頑張って!!」とか「研究者に進むといいよ。」とか答えだけでなく励ましの言葉も添えてくださったのだった。
今年もS君から年賀状をいただいた。大学院に進んで研究者への道を歩む。と言うことだった。S君、立派な研究者になってくださいね。
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