
長野オリンピック組織委員会に電話をして、お願いをしたら、長野オリンピックのジャンプ台の設計図のコピーを送ってくれた。それを元にして、100分の1の模型を作ってみた。作ってみて分かったのは、K点というのは、着地する面の終点の近くにあり、K点までは斜面、K点からは平面になると言うことだった。
選手の替わりにビー玉を落としてみた。向かい風を送風機で送ったり、落とす位置を変えて助走のスピードをかえたりした。テレビで見ていると飛んでいるイメージが強いが、実験をしてみると、ジャンプ競技は飛ぶのではなくあくまでも落ちていく競技なのだった。
分からないことを、長野オリンピックでも活躍した原田雅彦選手に聞いてみようと、所属会社の「雪印」に電話をしたら、監督が電話の応対をしてくれて「今、原田はヨーロッパ遠征中なので、手紙を書かせます。」と約束をしてくれた。そして、その通りに原田選手から子供宛に手紙が届いた。
原田選手は本当に体重が軽くて、中学生の体重くらいしかなく、体重管理などの節制をしていることが伺われた。また「K点を超えると、平面に着地することになるので斜面に着地するときの何倍ものショックが腰に来ます。また、平面に落ちる恐怖感との闘いでもあります。」と言うことも書いてくれたのだった。
ジャンプ競技は、技術的にメダルに届く選手は限られていて、その中の選手しかメダルに届かない。しかし、その時にその中の誰がメダルを獲得するのかは、その時の風や気温などの「自然」「運」なのだ。
高梨沙羅選手の素直な責任感の強いインタビューを聞いていて、きっとジャンプ競技の神様はいつか「運」を沙羅選手に与えてくれるはずだと、確信した。
素晴らしいコメントですね。なぜマスメディアはこういう発想、思考を catch up しないのでしょうか。やれやれです。
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