2014年2月25日火曜日

天国の父への手紙 ( Letter to the father who is in heaven )

泣いたよ。年を取ると涙腺が緩くなるって言うけど・・・そんなことは関係なく、泣いちゃったよ。

去年の今頃のニュースだった。北海道で激しい吹雪の中、父親は娘をかばって覆いかぶさるように、抱いて一夜を過ごした。そして・・・娘は助かり、父親は死亡した。

あのニュースから1年。私はすっかり忘れてしまっていたのだが、新聞で、今年小学校4年生になった娘さんが「応援してくれた全国の皆さまへ」とメッセージを私は読んだのだった。泣いたね。恥ずかしいけど泣いた。


夏音さんの手紙全文
 
 応援してくれた全国のみなさまへ。
 今わたしはとても元気です。毎日、30分位かかる雪道を、友達と二人で学校へ行き、勉強、スポーツと、毎日楽しく学校生活を送っています。学校では、友達とボードゲームをしたりします。
 今育ててもらっているおじさん、おばさんに温泉や旭山動物園に連れて行ってもらいました。動物園ではペンギンのお散歩を見ました。
 昨年の3月、ふぶきでわたしはお父さんと2人、道にまよって気がついたら病院にいました。お父さんがふぶきの中、わたしを守って亡くなったと聞いて、とても悲しくなみだがポロポロ流れました。
 3月22日退院してから、たくさんの人達から、はげましのお手紙がたくさんとどき、おばさんに聞くと、わたしが一人ぼっちになってしまった事をかわいそうに思い、全国のみなさんが応援してくれているのではと言われ、とてもびっくりし、心からうれしく思いました。
 とてもやさしかったお父さんの事も夜ベッドに入ると、ときどき思い出します。わたしを思っていろいろと注意してくれたのに、わたしはあまえて、お父さんの言う事を何も聞かなかったので、お父さんの気持ちもわからないできた事を、「お父さん、ごめんなさい」と思い、なみだがでたりします。
 これからは、おじさん、おばさんの言う事をよく聞き、たくさんの人達からの応援がある事をわすれず、お父さんが遠くから安心して見守ってくれるよう、人を想える大人になれるようがんばります。
 全国のみなさま、わたしはもうだいじょうぶです。ほんとうにありがとうございました。
 岡田夏音

天国のお父さんはきっと目を細めて・・・・私と同じように泣いているよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿