2014年2月5日水曜日

彼岸花は今・・・?( Do you know what's going on now? )



写真の緑の葉が何かを知っている人は、案外少ないのではないだろうか。これは彼岸花のなのだ。(写真は我が家の庭にある彼岸花)

彼岸花は、名前の通り、お彼岸の頃に枝も葉も節もない花茎が地上に出て、その先端に花を一つだけ咲かせる。その後、晩秋に線形の細い葉を出す。葉は深緑で冬中は姿が見られるが、翌春になると枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない。
彼岸花が咲く時には、みんなよく見るのだが、案外その後は見ていないのではないだろうか。今は、彼岸花の葉が一番よく延びている時期だ。彼岸花は他の植物があまり葉を伸ばさないこの時期に(日光の量としては効率が悪いと思われるが、他の草が生えていないからライバルがいなくて充分に日光を浴びることができる。)葉を伸ばし、春になると、葉が枯れてしまう。そして、またお彼岸の頃になると花を咲かせるのだ。とても面白いサイクルで成長をする。

【ここからは調べたこと】
日本には北海道から沖縄まで見られるが、自生ではなく、中国から帰化した植物だと考えられている。その経緯については、稲作の伝来時に土と共に混入してきて広まったといわれている。モグラを避けるために有毒な彼岸花をあえて持ち込み、畦や土手に植えたとも考えられている。
人里に生育し、田畑の周辺や堤防、墓地などに見られることが多い。特に田畑の縁に沿って列をなすときには花時に見事な景観をなす。日本に存在する彼岸花は全て遺伝的に同一であり、中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。

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