2017年3月27日月曜日

時計職人 ( I fixed the watch yesterday. )

デパートで時計職人によるセミナーとてんぷ組み立て体験の催しがあった。とても人気が高い「催し物」なのだが、知り合いの人に『忖度』してもらって(笑)参加することが出来た。

グランドセイコーの「雫石高級時計工房」の下田達也氏が時計の組み立てを実演して見せてくれたり、雫石にあるのグランドセイコーの工房での時計組み立ての様子を紹介してくれたりした。質問コーナーで私が「時計に組み込まれているねじはマイナスねじばかりのようだけれど・・・・。」と質問すると、プラスねじは、まずねじを作るのが容易でないこと(微小なねじだから)また、職人がねじを回すのに使うドライバーも作るのがプラスの形にするのが容易でないことから、今でもマイナスねじを使用しているとの答えだった。また、作業が容易になるようにネジに弱い磁力を帯びさせることも時計がくるってしまうから出来ないようだ。体験コーナーでは本物の時計に「てんぷ」を取り付ける作業を体験した。「てんぷ」というのは腕時計の「カチカチ」と言う音が出ている箇所で、時計を動かす心臓部だ。(上の写真、水色の円の中の部分がてんぷ)細いばねが付いた部品の芯棒を髪の毛ほどの穴に入れて小さなねじで止める作業なのだが・・・・・・、本当に途中「困っちまったな!!」と思うほど難しかった。でも「てんぷ」がつくと、生き物みたいに時計全体が動き出して感動した。器械時計は高くてなかなか手が出ないが、家にある器械時計を出してはめてみたくなった。

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