稀勢の里の優勝で幕を下ろした大相撲春場所。私は一昔前の「貴乃花」が武蔵丸を破って優勝して「鬼の形相」と言われた場所以来の感動を覚えた。今回は稀勢の里が優勝して「君が代」を歌ってる時に大粒の涙をこぼした場面が記憶に残った。怪我をおして出場して優勝!!本当に驚いた。でも貴乃花の時と違って取り組みの後の、君が代斉唱での涙の場面がきっと私の心にずっと残るだろうな!!と思っている。
きっと稀勢の里の偉業についてはこれからも語り継がれるだろう。またきっとたくさんの人がこのことはブログやツィッターに書き込むんだろうな・・・・と思いながら、どうしても書きたいと思ったことがあった。
それはその日の報道ステーションのメインキャスターをスポーツキャスターのやり取りだ。
「稀勢の里、凄かったですね。」
「そうです、照ノ富士も絶好調だったですからね!!」
敗れて優勝を逃した照ノ富士も怪我が再発し、大変な状況で相撲を取っていたのが事実だし、もしキャスターがそのことを知らなくっても「怪我をしている稀勢の里関を相手に相撲を取るのは、気持ちの上でも大変なことだったでしょうね。」とか・・・・・・・・・・、敗者に対する優しさって本当にスポーツには必要なことだと思う。
今高校野球が甲子園で行われているが、ラグビーのスコアに近い負け方をするチームもある。しかし解説者は必ず敗れたチームにも「このプレーは素晴らしかった、ここを鍛えてもう一度夏にこのチームを見てみたい。」と賛美を惜しまない。スポーツには勝ち負けだけでないこともあるのだ。
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