ゴーヤ(ニガウリ)の種がこぼれて発芽してきてしまった。(上の写真)本当は春になったら発芽するべきなのに、秋は春の気候と似ているから、発芽してきてしまうわけだ。「ふっせ」だと言えばふっせなのだけど、どちらかと言うと困った発芽だということができる。これから秋→冬になるのだからある程度までしか成長することが出来ない。間違って発芽してしまったわけだ。
これから書くことは一度紹介したことがあるのだが、季節外れの発芽を見ると思い出す。私の知り合いSさんの子供との夏休みの研究の事だ。Sさんは、5年生の理科の「植物の発芽」授業で子供からこんな質問をされたのだという。「先生は発芽は温度と水分が必要で、光は必要ないと教えてくれましたが、その2つの条件(温度と水分)が十分にあるスイカは何故発芽してこないのですか?」Sさんは答えられなかったのだそうだ。(ひょっとしたら知識が豊富なSさんだから、知っていたのかもしれないが・・・。)「夏休みに一緒に調べてみないかい?」と答えたのだそうだ。
それからこんな実験をしたのだそうだ。シャーレに綿花を敷き、水を染み込ませてスイカの種を置く。するとすぐに発芽するのだそうだ。しかしその水の中にスイカの果汁を混ぜると、発芽してこないのだそうだ。つまり、スイカの果汁が発芽を阻止しているらしいのだ。さらにどうやら阻止しているのは果汁に含まれる糖分らしいことも突き止めたのだそうだ。だからスイカ(ゴーヤ)は塾した果汁が発芽するのを遅らせて秋に発芽をさせないようにコントロールしているわけだ。私の畑で発芽してしまったゴーヤな果汁が剥がれてしまったのだろう?
この研究の顛末は、子供が疑問を持ち、解決に向かって知恵を絞り、推理小説のように問題を解決する。まるで一編の小説のようだ・・・・と思っていて、このストーリーは大好きだ。Sさん、また飲みたいね。
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