2013年7月3日水曜日

朝顔に つるべとられて もらい水 (巻ひげに・・・・・・・)

ひと晩の間に巻きひげがハサミに絡んでしまった。
キュウリの巻ひげが伸びるスピードは本当に驚異的だ。

昨日の夕方、私は畑でキュウリを収穫をした後、キュウリネットの端にハサミをかけて置いた。今朝になって畑に行ってみると、ハサミに巻ひげが絡まっているではないか。本当に巻ひげが伸びるスピードは凄い!!!

「朝顔に つるべとられて もらい水」は、近代の女流歌人、加賀の千代女の代表作である。

「井戸のつるべに朝顔が巻き付いてしまい、朝顔を切ったり、ツルを壊したりすのはかわいそうだから、近くの家に水をもらいに行った」という俳句である。朝顔の命(生命力)に感動した一句なのだと思う。

私も千代女ほど繊細な神経を持っているわけではないが、やっぱり巻ひげを切るわけにも行かず、ハサミを借りようとしたら、いつもは居るはずの近所のおじさんも畑には居なくて、仕方なく手でキュウリを千切った。

「巻ひげに ハサミ取られて 手でちぎり」(笑)←盗作ですよ!!!

巻ひげは伸びるスピードが速いことも凄いと思うが、今ひとつ、巻ひげの素晴らしいところがある。それは、巻ひげの途中で巻く方向が反対になっていることだ。そのことが本当に素晴らしい。下の写真を見て欲しい。左が巻ひげが絡んでいる様子。右の写真は分かりやすいように巻ひげだけ切り取って写真を撮ってみた。指の位置から左右で巻き方が反対になっているのが分かる。色々な方向からの力が加わった場合を考えると、巻ひげの途中で反対(根本の方が右巻き、先っぽの方が左巻き)巻になっていたら、どちらの方向からの力にも対応できて巻ひげが切れたりしないのだ。その事は巻ひげだけでなく、植物本体も保護することになる。
自然って本当に奥深く、素晴らしい。
巻ひげがネットに絡んでいる
手の位置から左右で巻き方が違う

1 件のコメント:

  1. 巻きひげの巻き方が途中から変化するなんて初耳です。それほどに、わたしたちは見ているようで《自然》を見ていないんですね。

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