完成した一閑張り |
ここ数年、骨董市に行くと和紙でできた「大黒帳」(大福帳)を買っている人が多く見受けられ「紙に字が書いてあるだけの大福帳のいったい何がいいのだろう?」と不思議に思っていたのだが、聞いてみると「一閑張り」を作る時に「大黒帳」の和紙を使うために購入しているのだと言うことがわかった。同じ骨董市で飴色に変色した「一閑張り」の入れ物がよく売られていたのだが、素敵だなと思っていても、高価で買うことができないでいた。
それが、ひょんな事から近所のKさんに教えてもらえることになった。一閑張りとは竹籠(たけかご)に和紙を貼って、その上から柿渋を塗った物をいい、農閑期の閑な時期に作られることが多かった為にこの名が付いたと言われているらしい。また、一閑和尚が始めたからその名を取って一閑張りと呼ばれるようになったと言う説もあるようだ。また、一閑張りは柿渋で非常に強くなるので、重い物を入れても大丈夫な為、重さの一貫目にも耐えられるということから、一貫張りと呼ばれるようになったという説もあるようだ。
竹籠に糊で和紙を小さく切ったものを張り合わせて行く。4~5cmx10~12cm
和紙を張り終わったら、墨で好みの文字や絵柄を描いたり、書いた物を張り合わせていく。と左のような物が完成する。完成したら、2~3日乾燥させてから、いよいよ柿渋を刷毛で塗るのだが、初めて経験して、柿渋がすごいにおいだと言うことが分かった。外で仕事をしないと・・・・・大変なことになる。一番上の写真が完成品だ。どうしても購入を希望する人がいれば・・・・・・・・。
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