春の花の色は、黄色いが多いのではないかな?水仙、タンポポ、蝋梅(ロウバイ)、ショウブ、ヤマブキ、キンセンカ、キンポウゲ、フリージア、マリーゴールド、ヤマブキソウ。
そして何と言っても菜の花!!!
家の近くを流れる川のほとりに菜の花が咲きだした。春が近いんだな~と嬉しくなる。何本か切って家の玄関に飾った。(上写真)
等と書きながら「アブラナ」と書くべきか「菜の花」のままでいいのか?正式には「菜種」じゃないのか??等と迷ってしまった。
いろいろな呼称があるように思うのだが、本当はどうなっているのだろう??調べてみると・・・。
「アブラナ」は、文字通り種からアブラ(油)をしぼる為に栽培するアブラナ科の植物の1品種で、菜種(ナタネ)とも呼ばれ、しぼって採れた油がナタネ油である。
これに対して、「菜の花」はアブラナ科の植物の花全般(主に黄色のもの)を言い、アブラナ科には大根、カブ、などの菜っ葉類がある。これらの野菜がトウが立ち(芯が伸びること)菜の花を咲かせる。したがって「菜の花」は「菜っ葉の花」と言った意味なのだ。
私が川のほとりで見つけたものが「アブラナ」の種類かどうか自信がないので、ここでは「菜の花」と呼ぶことにする。
さて、唱歌で有名な『朧月夜』にも
菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ 見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよふく 空を見れば 夕月(ゆうづき)かかりて におい淡(あわ)し
と歌われたり
与謝野蕪村の
「菜の花や 月は東に 日は西に」
にも「菜の花」が歌われている。
菜種が畑に植えられている景色は日本人の原風景のようにあちこちに見られたのだろう。菜種油も食卓にあったし、菜種油を絞った後のカス「油カス」は長い間(今でも盆栽の世界ではよく使われる肥料だ。)肥料として使われていた。
畑のM爺に「昔、菜種を作ったことがある??」と聞いてみると「俺はないけど、Yさんは菜種を育てて自分の家で油をしぼっていたよ。」とのこと。菜の花と 夕焼け 黄色に染まる日本の風景はやはりあったのだ。
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