丁度一月前に放送されたNHKの番組だ。私はテレビ録画をしたのだがすっかり忘れていて、今日観たのだ。ウルッときた。感動した。感動のお裾分けをしようと、ブログを書いている。放映されたすべての短歌を紹介することは出来ないので、私がとても心に残った短歌を紹介することにする。
津波で家を流された人が、基礎工事だけが残った我が家の前で、かつて住んでいた自宅の使うことの出来ない鍵を捨てられずにいる事を歌った
差し込まむ 穴無き鍵の 捨てられず 流されし家の 玄関のカギ
焼け落ちた校舎の前にたたずむ元校長先生が、にぎやかだった学校の思い出を歌った
津波にて 焼けし校舎に 立つわれの 耳朶には児童らの さんざめく声
避難生活者が、福島県の自宅の様子を見に行く時、高速道路を走っている時の歌
明けやらぬ 高速道路を走りつつ 「福島に入りました」のナビに安らぐ
東京電力に勤務していた人が会社を辞め、生活を始めた
あの日から 我慢我慢の 石の上 たかが三年 されど三年
福島県浪江町出身のライブ歌手は震災当日東京にいてこんな歌を歌った
Ipod 片手に津波を 探る人の 肩越しに見る ふるさとは赤
3年が経ち震災後初めて故郷に帰った歌手は初めて故郷の景色を綺麗だと感じる。
ひるがえる 悲しみはあり 三年の 海 空 山なみ ふるさとは青
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