
大蒜というと私は、種田山頭火の次のようなエピソードを思い出す。、山頭火は酒癖によって身を持ち崩し、出家して得度した僧侶であり自由律俳句の俳人である。
多くの禅寺の入り口には「不許葷酒入山門」(葷酒山門に入るを許さず。」と書かれた看板が掲げられていて(葷はネギや蒜の臭い食べ物のことで酒はお酒のこと)つまり、修行寺だから酒の臭いや蒜の臭いをさせているような人は山門をくぐってはいけない。」というわけだ。しかし山頭火は「『葷酒山門を入るを許さず』と読むのではない・・・・・『許さずとも葷酒山門に入る。』と読むのだ」と言い放ち、酒の臭いをさせたまま寺に入っていったという。豪快で楽しいエピソードだ。
さてせっかくなので、山頭火の覚えている俳句を・・・・・
「うしろすがたの しぐれてゆくか」
「どうしようのない私が 歩いている」
「焼き捨てて 日記の灰の これだけか」
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