2015年7月22日水曜日

マジックテープ ( Magic tape )

近くの畑に咲いていた植物の写真。何の花かわかる人は少ないのではないだろうか??ゴボウの花なのだが、野菜は花が咲くまで育てずに収穫してしまうことが多いから、花を目にすることが少ない。

のゴボウの花には思い出がある。その頃私は子供たちと、種が毛糸の服などにくっつく「オナモミ」という植物を夏休みを利用して調べていたのだ。その過程で服にくっつくところが「マジックテープ」と(マジックテープはクラレの商品名で「面ファスナー」が正しい)よく似ているので、クラレ本社に連絡をしたりしていた。その時に相手をしてくれたのがクラレ本社のWさんという方だった。電話でも教えてくれたし、資料を送ってもくれたのだが・・・・。こんな内容だった。

面ファスナーは、スイスの発明家が自分の服や犬の毛に沢山の野生ゴボウの実がくっついているのに気づき、その実を持ち帰り調べたところ、ゴボウの実は無数の鉤でできていて、その鉤が衣服や犬の毛にしっかりと絡みつくことがわかった。これにヒントを得た彼は、この構造を応用して着脱が自由自在の魔法のファスナーを発明しようと試み、そして試行錯誤の末、無数の鉤と輪で構成された面ファスナーをつくりだしたのだった。

残念ながら「オナモミ」と直接関係がなかったのだが、オナモミが服にくっつくのと同じ原理なのでとても参考になった。この「オナモミ」の夏休みの研究は、市・県・全国大会でもとてもよい成績をおさめることができてたのだった。各種のコンテストが終わった時に礼状をかねてクラレのWさんに連絡をした。
暫くして(礼状を送ったことすら忘れてしまった頃に)Wさんから電話があり、こんな事を話してくれた。Wさんが同僚にチラッと自分が資料を送った小学生の研究がいい成績をおさめた事を伝えたら、その同僚が広報の人にそのことを伝え、広報の人が社内報にWさんのことを載せたというのだ。その時の「私は社内ではすっかり有名人になってしまいましたよ!!」と言った時の含み笑い声は今でも思い出すことができる。

2 件のコメント:

  1. いい話ですね。Wさんの笑顔が想像できるようです。

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  2. 有難う。娘はWさんは部長さんになったかもね!!なんて言っています。こんな形での人とのつながりってあるんだね。

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