2016年1月14日木曜日

からすみ ( Bitter taste and sour taste )

もう何年も前のことなのだが、今でも静かな口調だったけど怒りに満ちたその男の人の声を忘れない。「もういい加減にしたらどうですか??」。ある食べ物屋さんで、出された料理を何度も何度も写真を撮っている女の人たちのグループにかけられた言葉であった。(ブログにでも載せるのでしょうか?)シャッターが落ちるたびにフラッシュがたかれ、店内が何となく騒々しくなる。私も嫌だな・・・・・と思っていたので有り難かった。「落ち着いて食事をしたいと思っている人もいるんですよ。」とその男の人は続けたのだった。
一体全体!!!!!よく出された料理の写真を撮ってブログや何かにアップする人がいるけど、どんな意味があるんだろうね・・・・・。と思っている。だから、今から書こうとしていることも少し後ろめたいんだよな!!!と思いつつやっぱり書こう。

正月のお年賀にいただいたものの中に「からすみ」があった。からすみ・・・・そう日本の3大珍味(あと二つは「このわた」と「ウニ」)の一つ。ボラの卵巣を乾燥させた珍味。徳川家康や織田信長も大好きだったらしい。からすみという名前は中国製の書道墨の形に似ていることから中国の墨→唐の墨から来ているらしい。実は私は自慢ではないが(まったく自慢じゃないよね!)今まで一度も食べたことがない。
包装紙を開けた時に「ウッ」と来るような臭いがある。(腐臭に近い。)よく考えてみると苦いもの、臭いものは美味しくないと人間はプログラミングされているらしい。つまり苦いもの→毒 臭いもの→腐っているから食べない方がいいぞ!!と脳が命令するようにできているみたいだ。でも食べてみると、ねっとりしてしょっぱい、クセのある。無理やりに表現すると「たらこ」を凝縮してスモークしたような味なのだ。美味しい!!!

甘いものは万人が好むのであって、本当の美味求真は苦いもの、臭いものの中にある!!!と「からすみ」を酒の肴にして日本酒をたらふく飲んで酔った私は考えている。

2 件のコメント:

  1. 珍味は家族、友人等、気心の知れた人と会話を楽しみながら食べると、さらに美味になります。

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  2. お酒、食事いやいやどんなことでも、気心知れた人と会話を楽しみながらだと楽しさは倍増するね・・・・。本当だ!!

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