2016年1月11日月曜日

成人式 ( Congratulations. )

毎年、成人式の日には新聞紙に伊集院静氏の新成人に贈る言葉が掲載される。(伊集院静氏の前は山口瞳氏が担当していた。どちらかと言うと私は山口氏の言葉の方が好きだった。)この言葉を読むのが昔から成人式の日の楽しみのひとつだ。今年の言葉は以下の通りだった。

一人で歩きなさい.
成人おめでとう。
今日から大人と言われてもピンと来ないだろう。
私もそうだった。大人になんかなりたくないという気持ちと、大人って何だよ?と半分バカにもしていた。しかし歳月は否応なしに私の前を通り過ぎた。口惜しかったり、妬んだり、逆上したり、もうダメだとあきらめたり、怒ったり、半ベソもかいた・・・・・ともかく失敗だらけだった。それでも何とか生きてこられたのはさまざまな人の生き方に教えられ、学んだからだ。そのことを今日のお機会に話しておこう。
淋しいだろうが一人で歩きなさい。孤独を学びなさい。孤独知ることは、他人を知ることだ。
苦しいだろうが、道を選ぶ時,ラクな道を選ぶな。苦しい時間こそが人を成長させる。辛いだろが、自分だけのために生きるな。そうすれば”品格ある生き方”とは何なのがわかる。
人生は自分だけが出世、贅沢をするのが目的ではない。金で手に入るものなどはタカが知れている。
最後に何より大切なことは、元気で明るい若者でいることだ。元気に口惜しがれ。明るく泣きじゃくれ。少し厳しい話だったが、大人のすべてがそうじゃない。怒って、泣いて、笑った後で、二十歳の乾杯をしよう。(伊集院静)

成人式の日が固定されて(1月15日)時には、この日がラグビーの日本一をかけた社会人と学生の決勝戦だった。(国立競技場に晴れ姿の若者の応援があったんだよね。)それも楽しみだったけど・・・、今は日程が毎年変わってしまうようになった。少し残念だな。

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