池波正太郎だったと記憶している(ひょっとすると吉行淳之介)飲み屋に行って「色紙」を頼まれると「筆を・・・・」と言い、ママの名前を尋ねサラサラと色紙に書いたのだという。
「残雪や 今宵しのぶの 美しき」 (春にママが「しのぶ」さんと言う飲み屋に行った時)
「夏草に 今宵なぎさの 美しき」 (夏にママが「なぎさ」さんと言う飲み屋に行った時)
(一応、ママの名前は小林旭の「昔の名前で出ています」より拝借)
つまり『季語』+『女の人の名前』+「今宵美しき」で完成なのだ。これなら私にも簡単に作ることが出来る。
「秋風や 今宵ゆかりの 美しき」 <秋バージョン>
「熱燗や 今宵あやこの 美しき」 <冬バージョン>
だから当時の銀座にはこの手の色紙がたくさんあったのだという。
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