![]() |
クマゼミ(最近増えた) |
![]() |
アブラゼミ(最近見かけない) |
セミを友捕りする記事をアップしたり、蜘蛛の糸で蝉を捕まえる記事をアップしたり、蝉の記事ばかりが続いて恐縮だが、アブラゼミを友釣りしようとしているのだが、全く見つからない!
ここ何年か、私はアブラゼミが減っているな~と感じていたし、夏の深まりと同時にチイチイセミが鳴き、アブラゼミが続き、クマゼミ、そして夏の終わりにツクツクホウシが鳴くという順が崩れて、一斉に特にクマゼミがいきなり大音響で鳴き出すのが最近良くあるパターンだな。何故だろう、不思議だなと思っていた。
今回アブラゼミが見つからないのでネットで調べてみたら、やっぱり同じ事を考え、しかも調べているという立派な人がいることが分かった。以下その記事をコピーする。興味のある人はぜひ読んでみてほしいと思う。
アブラゼミが減り、クマゼミが増えたのは、都市部の緑化が原因-。大阪市立環境科学研究所(同市天王寺区)が、市内と郊外でアブラゼミとクマゼミの死骸(しがい)を調査し、アメリカ昆虫学会で論文を発表した。都市部の緑化によって野鳥が増えたことにより、鳥の捕食に対する回避行動が異なる2種のセミの個体数の割合が激変したという内容。これまでは、気温の上昇がクマゼミ増加の主原因と考えられていただけに、今回の論文に注目が集まりそうだ。
論文を発表したのは、環境科学研究所の研究員、高倉耕一さん(36)と山崎一夫さん(39)=ともに生態学。
高倉さんらは大阪市内の公園4カ所と郊外の公園3カ所で、クマゼミとアブラゼミの成虫の死骸約3700匹を集めた上で、死亡要因などを分析。その結果、野鳥によって捕食された跡がある個体の割合は、郊外ではともに60~75%でほとんど違いがなかったが、市内では、クマゼミの捕食率が郊外とほぼ同率だったのに対し、アブラゼミは90~100%が鳥に食べられていたことが判明した。
また、2種のセミの死骸が落ちていた位置と樹木との距離の違いから、“捕食回避戦略”が異なることを発見。野鳥に襲われた場合、高い飛行能力を生かして遠くに逃げるクマゼミに対し、アブラゼミは近くの別の木に隠れる習性があることが分かったという。
高倉さんらはこれらのデータを踏まえ、「大阪市内などの都市部では緑地が回復傾向にあるため、飛来する野鳥が増えているが、郊外ほどは樹木が密集していない」とした上で、「周囲に障害物がないため、クマゼミは速く飛び去ることができるが、アブラゼミは野鳥から身を隠し通すことができない」と結論づけた。
大阪市立自然史博物館(同市東住吉区)などによると、市内でクマゼミが生息する割合が全体の70%を超えるのに対し、郊外ではアブラゼミが大勢を占めている。昭和40~50年代には府全域でアブラゼミが80%を占めており、主に市内で激減したといわれている。
セミの個体数の変化をめぐっては、ヒートアイランド現象で気温が上がった都市部の環境に、アブラゼミが弱いことが原因として挙げられていたが、高倉さんは「北海道や東北など気温の低い都市部でも、アブラゼミの減少が報告されており、矛盾する」と指摘。アブラゼミを保護するなら「単に緑地面積を増やすだけでなく、枝ぶりや配置など樹木の空間構造にまで気を配る必要がある」と話している。なるほど、こんな事を調べている人がいるんだな~!!
0 件のコメント:
コメントを投稿