
ところが、私のとっている新聞に「時代の証言者」という特集があり、今回の証言者は宇宙飛行士の「向井千秋さん」なのだが、向井さんは言う「地球に帰還して何度も記者会見で『宇宙に行って人生観が変わりましたか』と何度も聞かれました。」
「立花隆氏は本の中で『神を見た』とか『精神的な衝撃を受けた』と言う人を描いていますが、そういう人はほんの一部です。」
「何度宇宙に行こうと、月に立とうと淡々と仕事をしている飛行士が多い。」
「立花隆氏にも『100人の宇宙飛行士がいれば、その内90人は宇宙飛行の後も変わらず仕事や生活を続けている。それが現実です』と直接言ったこともあります。」
向井千秋氏が人生観と変えたのは宇宙飛行ではなく医師であった時に、同じ年頃の人が重い病気と闘っているのを見たり、朝元気だった人が死んでしまうことがあり、それが何故私でなくてこの人なのだろう?運命を考えたり、心臓手術で動き出した心臓がバラ色になって動き始めた時だったりした・・・・・生きていることはこういうことなんだと・・・。そんな体験が人生観を変えたのだという。
立花隆氏の「宇宙からの帰還」を信じていたので、少なからずショックであった。人間は(私だけかもしれないが)ある先入観で「この人の言うことは間違えがない」と信じてしまうことがあるような気がする。
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