今日は新しい祝日「山の日」だ。国会で野党も含めて全会一致で可決、成立する法案は「祝日法案」と「議員歳費の法案」だけらしい。国会議員の(自分たちの給料の値上げと休みの日を増やす法案は野党も与党も無いんだね。)情けないこと・・・・。
さて、山を部首にした漢字は人生を思い出させる漢字が多いのだという。「嵐」「崖」「峠」「岐路」どの漢字にも人生の旅路に出会う場面だ。
中学校(高校だったかも・・・・)で学習した「峠」の詩を思い出した。
「峠」 真壁仁
峠は決定をしいるところだ。 峠には訣別のためのあかるい憂愁が流れている。
峠路をのぼりつめたものは のしかかってくる天碧に身をさらし
やがてそれを背にする。 風景はそこで綴じあっているが
ひとつを失うことなしに 別個の風景にはいってゆけない。
大きな喪失にたえてのみ あたらしい世界がひらける。
峠にたつとき すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい。
みちはこたえない。 みちはかぎりなくさそうばかりだ。
峠のうえの空はあこがれのようにあまい。
たとえ行手がきまっていても ひとはそこで ひとつの世界に別れねばならぬ。
そのおもいをうずめるため たびびとはゆっくり小便をしたり
摘みくさをしたり たばこをくゆらしたりして
見えるかぎりの風景を眼におさめる。
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