先日テレビ番組に故郷出身の脳科学者「池谷裕二」さんが出演していて、買い物における脳の働きをとても楽しい切り口で紹介していた。例えば、安物の鋏(ハサミ)を店頭販売し、お客さんに値段を当ててもらうのだが、何も企みがなく、そのまま提示すると「100円」とか「90円程度」とか安い値段しかお客さんは付けない。そこで、サイコロゲームをお客さんにまずしてもらい、点数に応じてポイントが付くようにする。例えばサイコロゲームの結果が3000ポイントであったお客さんは3000ポイント分の3000円が値段から差し引かれることになる。すると「4000円位しそうな高級なハサミじゃないのか!」と言うし、ポイントの最高6000ポイントをゲットした人は最高額の「7500円位はするのではないか?」などと言い出すのだ。また、15万円の旅行と30万円の旅行を提示すると15万円の旅行を希望するお客さんが断然多数なのに、15万円、30万円、60万円と3コースを提示すると、30万円の旅行を希望する割合が急に増えるのだ。(30万円の旅行を売り出したいお店はダミーとして60万円のコースを提示しておくと、結果として30万円のコースが多数売れるという結果になるようだ。)番組ではゲストの池谷裕二さんが理由を説明していたが、何となく「そう、そう。分かる、分かる!!」「気持ち分かるよな!!」とテレビを前に頷いてしまった。












