私はNHKの「ダーウィンが来た」という番組のファンで、よくチャンネルを合わせる。特に身近な動物の話題の時には欠かさずに観ることにしている。
先日は福岡県の「相島」(あいのしま)が取り上げられていた。相島はたくさんの猫が生息していることで有名な島だ。飼い猫だけでなく野良猫も含めて100頭以上の猫が生息している島なのだそうだ。
番組では「ミュウ」という雌猫を中心に繁殖の様子を映し出していたのだが・・・。ミュウが発情期になると周りには順位の高い猫から順にミュウの周りに集まってくる。ところが、ミュウはその雄猫たちが追ってくるのから上手に逃れて、若い雄と交尾をする。そのことを、科学者は近親交配を避けるための賢い方法だ・・・・・。と説明しているのだが私は違和感を感じた。勿論遺伝子レベルの話としては納得できるが、今はミュウと若い雄猫の行動について、考えているのだから猫の「ミュウ」が『このまま順位にしたがって交配したのでは、私の子供に近親交配の弊害が出るかもしれない・・・。』と考えて若い雄猫を選んで交配したとは思えないのだ。最もNHKだから「動物も若いツバメがお好きなんですかね?」とコメントはできないだろうが・・・・。
また、こんな場面もあった。出産を終えた雌猫は近くに来た雄猫をすごい勢いで追い払うのだが、これは雄猫が子供を殺してしまうから・・・・であり、雄猫は子供を殺すことによってネス猫の次の発情を促し、自分の遺伝子を残そうとする・・・・と言うような説明をしていた。これも私は確かにその通りだと思うが、猫がそのことを知っているから、その様に行動しているとは思えない。ネス猫が近くに来た雄猫を追い払うのは、別に雄猫でなくても(犬も出産後に飼い主にだって子犬を触らせない。)拒否反応を示すだろうし、雄の子が子猫を殺すのも、母親の発情を促すために(そういうことを知っていて)行動しているとは思えないのだ。
私はどうも科学者っていうのは理屈だけで説明しようとしすぎるような気がする。といってもこんなブログの意見を科学者が読んだら「科学の冒涜だ!!!」などと叱られてしまうかもしれない(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿