スッポンの話を先日ブログにアップした。子供の頃のことをたくさん思い出した・・・・、S君のことも
思い出したので、書いてみようと思い立った。
私の通った小学校は駿府公園の近くにあった。当時の駿府公園の周りのお堀は今のように整備されていなかったので、お堀に下りて水辺を歩くことが出来た。だから下校の時に、通学路を通らずに、お堀に下りて水辺を歩きながらカラス貝を取ったり石を投げて水切りをしたりしながら帰ったものだ。
釣り人の捨てた糸や釣り針、錘などを拾って、水辺に生えていたヨシズによく似た草を釣り竿にして釣りをしたりしたりしていたのも思い出だ。
ミミズを掘り起こし、糸に縛ってお堀に投げ入れ、ザリガニを釣り、釣ったザリガニの尻尾をエサにして魚を釣った。「もろこ」とか「はや」などが釣れた。本当に楽しい毎日だった。その頃私は家の事情で母親の実家に帰宅していた。その時に一緒によく下校したのがS君で・・・・・・彼は365日、毎日釣りをしている・・・・・と友達に言われていた位、釣りが大好きだった。私は釣りもするけど野球やドッチボールで放課後遊んだりするので、S君とは毎日遊んだわけではないのだけど・・・・・。
ある日,S君が「すごい宝物が出来た!!。」と私に告げたのだった。何かと言うとそれは釣り道具の「浮き」なのだという。「一度見に来て。」とS君が言うので、彼のいつも釣りをしている場所に行って見ると「見ていて」と釣りをしながら説明をしてくれた。彼は鮒を釣っていたのだが、鮒を釣る「浮き」にはボーダーの洋服のような縞模様が付いていて、その縞模様のどこまで沈んだら、当たりを合わせるのかを釣り人はそれぞれの「浮き」の特徴をつかむのだ。S君は「この宝物の浮きは鮒がつれたら沈むのではなくて横に倒れるんだよ。」と言ってその通りに、浮きが倒れた瞬間に竿をあげて釣って見せたのだった。確かに「浮き」がチョンチョン動いた後に倒れた・・・・その瞬間、彼が一気に竿をあげると見事に鮒が釣れていたのだった。
あれから50年以上がたつのだが、先日彼の家の前を通った。彼の家はテーラーだったのだが、お店がなくなって空地になっていた。・・・・S君元気かな??まだ釣りはしてるのかな??
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