私が中学2年生の頃、担任の先生はS先生だった。中学になると教科担任制なので、教科ごとに宿題がでるのだが、担任のS先生はそれとは別に、毎日私たちに宿題を出していた。それは、予定帳の備考欄に日記を書くことだった。
備考欄なのでそんなに大きな空間ではなく、2~3行だったと思う。しかし毎日何かを書かなければならないとなると、そのうちに書くことも無くなり・・・・・。
そんな時に賢い少年だった私は、一計を案じた。左手の親指の生え際にコンパスの針で傷をつけて、その経過を日記に書きだしたのだった。
ある日は「爪の傷の位置が下から3ミリくらいになった。爪が3ミリ伸びたということだ、楽しみだ。」と書き、またある日は「爪の真ん中まで伸びてきた。このままの調子で伸びると、〇月〇日の頃に爪の先まで伸びると予想できる。」と書き、さらに「大体1センチ伸びるのに何日かかるのだから、1年後には何メートルになっているかもしれない。」だとか・・・・・・・。先生もとても興味を示してくれて赤ペンを入れてくれていた。
ところが・・・・・である。ある日、友達と「日記の題材困るよな~。」とか話しているときに、私が「俺は爪に傷つけてその伸びていく経過を書いているよ。」と笑いながら言ったら、数日後S先生は「帰りのホームルーム」の時間に「これから日記の題材には、爪の事とかは止めるように!」と宣言された。私の友達が数人、同じことを始めてしまったのだ!!!!!
などと、「干し柿」の話題が続くブログを読み返しながら、昔のことを思い出した(笑)
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