5月5日の 背比べ
ちまき食べ食べ 兄さんが
測ってくれた 背の丈
きのう 比べりゃ 何のこと
やっと はおりの紐の丈
まず、作詞した海野厚さんは、静岡市の曲金の生まれで、現在の西豊田小学校の出身なのだ。
(現在の静岡市の西豊田小学校には、『背くらべ』の歌碑が建っている。)
この歌詞の中で問題になるのは、背くらべは普通毎年行うのに、なぜ「去年」ではなくて「おととし」の傷と比べているのか、ということと、「やっと羽織の紐の丈」の意味だ。私はあまり深く考えてことがなかったのだが、羽織の紐の長さしか伸びていなかったとする解釈と兄さんの紐の位置まで(紐を結ぶ位置☚兄さんのおへそのあたり)までしか伸びていなかったという解釈の2説があるのだそうだ。
作詞の海野厚は7人兄弟の長兄で、末弟の春樹とは17歳の年齢差があり、歌詞は厚が23歳のときに作られたとされていることから、厚が何らかの事情で2年間帰郷できなかったからとする説が有力で、1年おいて帰郷して弟の背を測ったから、おととしのきずと比べることになった、というわけなのだそうだ。
背丈については、「ひもの長さしか伸びていなかった」とする解釈が圧倒的多数なのだそうだ。
いずれにしても、「なるほど!!」と驚くことばかりだった。こんなに深い意味があることも知らず、「ちまき」を餅のような物だと先生から教えられた少年時代の私は友達とふざけて「ちまきベタベタ」と大きな声で歌っていたのであった。
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